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◆駐長崎中国総領事に着任した 王 昆さん(47)


インタビュー

市町村回り親善に努力

◆駐長崎中国総領事に着任した 王 昆さん(47)

王
 <多くの華僑が暮らし、中国とのかかわりが深い本県には、全国に四カ所(長崎、福岡、大阪、札幌)しかない中国総領事館が設置されている。日中国交正常化三十周年、日中国民交流年の今年六月着任した新しい総領事に、今後の日中交流や抱負などを聞いた>

 ―日中国交正常化から三十年がたった。

 中日間の年間貿易総額を見ると、一九七二年にわずか十億三千八百万ドルだったのが、昨年は八百九十二億ドル(日本側統計)に達した。今や、中国にとって日本は最大の貿易相手国だ。政治だけでなく民間レベルでも人の往来や協力が進み、中日関係はこの三十年で両国の交流史上、例がない勢いで緊密になった。

 ―問題はないか。

 歴史認識の違いや首相の靖国神社参拝など、友好関係に水を差すような場面もある。日本政府には、中国だけでなく、戦争被害を受けたアジア諸国の国民感情を再び傷つけないよう求めたい。

 ―中国の国内事情はどうか。

 基本的な衣食の問題が解決されていない貧困層は、国内にまだ約二千万人いる。また、高い失業率や環境汚染など、改革・開放政策を進めていく上でさまざまな問題に直面している。昨年末には、世界貿易機関(WTO)に加盟した。対外開放に向けた体制と環境整備を進め、中国経済の国際競争力をいかに強化していくかも課題だ。

 ―日本や本県との交流に何を期待するか。

 友好と相互理解、そして経済協力。アジア、太平洋地域の平和と繁栄には、両国の長く、安定した友好関係がなくてはならない。福建省と友好県省を結んでいる長崎県は多くの分野で中日友好事業に力を入れており、日本の自治体の先頭に立っている。

 ―初めて生活する本県の印象と抱負は。

 緑や水が多く、美しい都市。観光資源にも恵まれている。被爆県でもあり、平和問題に対する県民の意識も高いように思う。時間が許す限り、県内の市町村を回って親善に努めたい。中国国内の所得水準が高まるにつれ、今後、中国から日本を訪れる観光客は増えていくだろう。長崎の魅力を中国国民にどうPRしていくかが鍵となる。その点でも総領事館に求められる役割は大きい。

(報道部・下釜智)

 メ モ 中国遼寧省生まれ。駐福岡中国総領事館領事、中国外交部退職幹部管理局副局長などを経て、今年6月から現職。180センチの長身を生かし、学生時代はバスケットボールの選手として活躍した。

2002年8月30日掲載

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