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◆駐長崎中国総領事 王 昆さん(49)


インタビュー

◆駐長崎中国総領事 王 昆さん(49)

王 昆総領事
 おう・こん 1955年、中国遼寧省生まれ。大連外国語学院卒。駐福岡中国総領事館領事、中国外交部総務局処長、同外交部退職幹部管理局副局長を経て、2002年6月から現職。専門は国際関係と日本語。長崎総領事館の胡人歴領事は妻。


経済“媒酌人”役割増す

 <五月の在長崎中国総領事館開設二十周年を前に、王昆総領事に本県と中国の今後の在り方を聞いた>

 ―自身の「長崎観」を含め、開設二十周年の感想を。

 長崎県は中日友好で常にお手本を示してきた。県議会は国交正常化(一九七二年)前年に「国交回復と貿易促進」を決議し、正常化直後には訪中団を派遣するなど全国の先頭に立った。歴代知事も官民一体で友好交流に尽くしている。

 中国華僑の発祥の地でもあり、ランタンフェスティバルや長崎くんちの唐人船、獅子舞など文化的結びつきも深い。中華街は横浜の方が大きいが、中国色は長崎が濃いと感じる。「中日友好」はスローガン的な側面もあるが、長崎は人的交流や経済など実務面で着実に関係を進展させた。

 ―今後特に力を入れる分野は何か。

 経済分野だ。特に造船は高い技術力と経験があり、上海や青島への輸出を促したい。中国への投資条件について県内で説明会を開いており、これまでの進出企業の九割弱が利益を挙げているという実績もある。同時に国際競争力が出てきた中国企業は外国進出に戦略を変え始めた。そうした企業の長崎誘致も県と協力して進め、県経済の活性化を目指す。つまり互いに利益を得るために、総領事館は“媒酌人”の役割が今後増すだろう。

 また、中国十三億人のうち、沿岸部に住む富裕層は三億人。豊かな生活を享受し購買力が高い巨大市場と言え、長崎の農水産業はビジネスチャンスがある。特に上海、北京では高価であっても新鮮でおいしいものを食べたいと考える層が存在する。長崎の食材や産品はたいへん魅力的だ。

 ―本県は中国からの観光客誘致にも熱心だ。

 それでももっとPRが必要。山の雲仙、海の九十九島、ハウステンボスなど素晴らしい。しかし上海の若者は東京、大阪は知っているが長崎は知らない。昨年の中国人の海外旅行者は二千七百万人だが、東南アジアや欧州が中心で日本観光は六万人だけ。上海―長崎航空路の利便性を生かし、上海・福建方面からの誘致を続けたい。

 ―最後に、長崎と中国の関係を象徴する言葉を挙げてほしい。

 「源遠流長」(ユエンユエンリュウチャン)。「源遠」は古くからの友好的付き合い、「流長」は今後も末永く続くという意味。中国のことわざだが、長崎との関係を言い当てていると思う。(聞き手は報道部・河野隆之)


2005年3月26日長崎新聞掲載




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